2009年2月4日水曜日

涙ぐましい後方互換性

Life is beautiful: Windows95と地上の星

Windows95を出荷する際のMicroSoftの開発者たちの苦労話。
主要なサードパーティ製アプリケーションがすべて正常に動作するようにしたそうです。
レイモンド・チェンのThe Old New Thingと同じですね。チェンはSim Cityについて語っていましたが、中島さんはWin3.1用の教育ソフトですね。

弊社のパッケージでも、メジャーバージョンアップではデータ構造から作り直しをすることがよくあるんですが、下位バージョンを使っているユーザーさんのために、このリンク先のようなことは頻繁にやります。

旧版のデータ構造を消さずにそのまま残しておいて、旧版からの移行ユーザーの場合だけ、わざわざ旧版のテーブルを一旦作ってから新版のテーブルへバケツリレーのようにデータを転記したり(ユーザーさんが自前で作成しているI/Fプログラムへの配慮である場合が多い)、旧版のロジックをほとんどそのまま残して、特定のユーザーさん向けに特殊設定を出荷して、旧版モードでもとりあえず動くようにしたり(ユーザーさんが業務のやり方が変わることを望まない場合を考慮して)。

Windowsと比べるなんて恥ずかしいですけどね。規模が全く違いますし。。
ただ、規模こそ違えど、ユーザーが日常的に利用するアプリケーションを作っていて、それがバージョンアップ時の足かせ(言葉悪いですが)になっている感じが似ていて、心強くなりました。

特に、中島聡さんのブログは弊社と考え方が全く同じで、感動しました。毎日ひどい思いして開発しているけど、間違っていないんだなあと確認。

MicroSoftのこの伝統は、今も生きているようです。
本当はすごい「Windowsの互換性維持」:ITpro

でも、Windowsは好きじゃないけどね。。

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