2009年1月12日月曜日

オープンソースで分からないこと

ソースが公開されて皆で改良できるというのはとても素敵なんだけど、分からないことがある。
  • 自分のローカルにあるソースをカスタマイズしたのち、公式版がバージョンアップした場合、ローカル版はどうなるの?
  • 修正したソースを公式のリポジトリにコミットしたとして、各地から上がってくる修正の中にはお互いに利害が対立するソースもあるはずだけど、利害調整は機能してるの?
  • コミッタを限定することで混乱を避けているのかもしれないが、逆に言うとユーザーが各地で行っているカスタマイズは拾えていないということ?
  • だとして、亜種が大量に生まれると思うのだが、それは誰の利益になるの?

自分は仕事で大企業向けの業務ソフトを作って提供しているんだけど、その中で上記のようなシチュエーションになることはしょっちゅうなわけで。
なにしろ数百社のユーザー先でそれぞれ導入プロジェクトが走っていて、そこから期限付きの修正要求や機能拡張要望が集まってくる。

それらの中には、平気で矛盾した要求がくるわけで、例えば売上データを入力して、それを基に請求書を発行するという機能を例に上げると。。。

  • A社:売上データの承認が終わるまで請求書発行出来ないようにしてほしい
  • B社:データの承認を待たずに請求書発行出来るようにし、承認後に訂正分があれば別途発行してほしい
  • C社:データの承認も、請求書の発行も一切出来ないようにしてほしい

上記の例はものすごく簡単な例だから実装も単純だけど、それでもちょっとした気遣いは必要なわけで。

これらの要求を矛盾なくパッケージとしてまとめて出荷することを、毎月やっているわけですが、これと同じレベルのことをオープンソースプロジェクトの人たちは本当にやれているのだろうか。。

そんな素朴な疑問がわくわけです。

特に業務システム、ERPの分野とか、nexediっていうところがオープンソースのERPを提供し始めているけど、上記のような理由で難しいんじゃないかなと思ってしまいます。

ただ、個人的にはすごく注目しているんですけどね。

業務システムの分野こそ、オープンソースにする価値はある気がするから。

これは、何らかのプロジェクトに参加してみないと分からないのかな。
ちっちゃなプロジェクトじゃ意味ないんですけどね。

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